コームスケールレインボー
(Glossolepis incisus)
一般的に流通するレインボーフィッシュの中では
最も大型のレインボーフィッシュ。
原種はニューギニア島センタニ湖(インドネシア イリアンジャヤ州)などに
生息しているということですが、秘境すぎて全くピンと来ません。
GoogleMapでも拡大写真が出ないような所です(笑)
魚類に限らず、まだ発見されていないような動植物が
数多くいるんでしょう。
一度ぐらいは行ってみてもいいかも。
でも遭難して死ぬんだろうなぁ。。
本種の外観は非常に独特で、肩が盛り上がったように
体高が高く、とがった頭部が突き出しています。
この体型に、金色をちりばめた独特の赤い発色が相まって
東洋の龍を彷彿とさせる、非常に印象的なフォルムとなっています。
この独特な体型のため、割と好き嫌いのはっきりと分かれる
熱帯魚なのですが、このオリエンタルな雰囲気は
一度飼育すると離れられない魅力があります。
そういえば近年、本種のショートタイプである
バルーンコームスケールレインボーという改良種が現れました。
かわいらしい魚ではあるのですが、本家の精悍なスタイルが
損なわれてしまっているのが残念ではあります。
本種も飼育自体は難しくありませんが、やはりスピードが速いため
エンゼルフィッシュやディスカス等の動きの遅い魚との混泳は
避けたほうが無難です。
また、ミナミヌマエビ、ビーシュリンプなどは捕食されてしまいます。
混泳相手としてオススメなのは、やはり同種のハーフオレンジレインボーや
コンゴテトラ、中型のコイ科の熱帯魚などでしょうか。
体の大きさと遊泳能力の高さを考えると、90cm以上の水槽は
必須です。
60cm水槽でも飼育は可能だと思いますが
本種の魅力は発揮されないでしょう。
大型水槽で金属的な発色をする本種のインパクトは絶大です。